2025年、郵船クルーズ(株)が「飛鳥Ⅱ」に続いて34年ぶりに送り出した待望の新造船「飛鳥Ⅲ」。一体どのような世界が広がっているのか、期待に胸を膨らませて見学会に参加しました。
乗船する前、私が「豪華客船」と聞いて想像していたのは、最新設備を完備したきらびやかで派手な空間でした。
しかし、飛鳥Ⅲの船内に一歩足を踏み入れると、その先入観は大きく裏切られることになります。——もちろん、最高の意味においてです。
本記事では、飛鳥Ⅲの船内の様子や、大人の感性を刺激する「アートな魅力」についてたっぷりレポートします。
きらびやかさだけではない、大人のための静謐(せいひつ)な空間
飛鳥Ⅲの船内を包んでいるのは、無駄な装飾を削ぎ落としたシックでモダンな空間です。
これまでのクルーズ船にありがちな、非日常を強調した華美な演出とは一線を画し、我が家のようにくつろげる落ち着いた雰囲気が漂っています。
豪華客船の概念を覆すような、大人が心からリラックスできる場所がそこにはありました。



レプリカではない「本物」の工芸品が放つ立体的な迫力
船内を包むのは、無駄な装飾を削ぎ落としたシックでモダンな空間。
何より驚かされたのは、廊下やラウンジ、パブリック・スペースの随所に配された美術品や工芸品が、すべて印刷やレプリカではない「本物」であるという点です。
平松礼二氏の日本画、千住博氏のフレスコ画、ほかにも日本を代表する巨匠たちの息遣いや、職人の細やかな手仕事による工芸品の立体的な迫力が、旅の日常風景の中にそっと溶け込んでいます。それはまさに「洋上を旅する美術館」。
大人のための静謐(せいひつ)な空間がそこにはありました。





美術館のように仕切られることなく、日常の導線にさりげなく飾られた日本画や工芸品の数々。
近づいてみると、レプリカではない本物だけが持つ筆跡の勢いや迫力に圧倒されます。
その日の気分で描き出す、美食と夜のストーリー
「動く美術館」という非日常への扉を開いて、船内を歩きはじめると、次に目につくのは6つもあるダイニング。
気軽に旅の開放感を味わえるメイン・ダイニングやビュッフェレストランに加え、特別な夜のための、フレンチやイタリアン、和食割烹といったこだわりのレストランまでチョイスは自由自在。
(※クルーズ料金に含まれるレストランのほか、一部席料制・予約制のレストランがあります)
まさにその日の気分で選べる美食の競演といえます。
たとえば食前に「アンカーバー」で一杯やった後、お気に入りのダイニングへ。
食後は、シアターで本格的なショーを堪能し、夜更けとともに「ビスタラウンジ」で美酒を傾けながら今日の出来事を振り返る…。
全身の五感が心地よく刺激される大人の旅に心洗われることでしょう。







美食の舞台となる数々のダイニング。空間ごとにインテリアのテーマが異なり、今夜はどこで舌鼓をうとうかと胸が高鳴ります。
静謐な空間をさらに引き立てる、洋上の極上施設
飛鳥Ⅲがもたらす「ゆとり」の時間は、ダイニングやアートだけにとどまりません。
客室は全室にプライベートバルコニーが完備されたスイート仕様。朝、誰にも邪魔されずに流れる海を眺め、自分だけの静かな時間を過ごす贅沢が約束されています。
さらに、本格的なジムやウェルネス・スパで旅の体調を整え、日本船ならではの「グランドスパ(露天風呂)」へ。
洋上で心地よい海風を感じながら温かい湯に浸かる時間は、何にも代えがたい至福の癒やしです。船内のどこを訪れても、一貫したシックなインテリアがあなたを包み込み、心安らぐ静謐な時間を守ってくれます。









ブック&カフェから、飛鳥Ⅲの舞台となる海や船内のアートにインスパイアされた良書を自由に持ち出し, 船上デッキで読書にふけるのもクルーズの旅ならではの贅沢な楽しみです。
飛鳥Ⅲの船内マップ

飛鳥Ⅲで極上のクルーズ体験を
飛鳥Ⅲは、あなたを目的地(観光地)まで連れて行ってくれるだけの船ではありません。「本物」のアートに触れ、静謐な空間に身を委ね、五感を満たしながら「本来の自分を取り戻す」ための特別な場所です。
慌ただしい日常の喧騒を離れ、この上ない心の贅沢を味わう大人のクルーズ旅へ、あなたも一歩を踏み出してみませんか?

出航までのひとときを、横浜大さん橋の岸壁で待機する飛鳥Ⅲ